【安全に乗馬を楽しむために】乗馬用ヘルメットの選び方とおすすめ商品
優雅で美しいスポーツ、乗馬。
乗馬を楽しむためには、安全性の確保は最重要事項です。
しかし乗馬という優美な趣味のためには、ヘルメットも形やデザインにこだわりたいもの。
機能性や価格、デザインなど、乗馬用のヘルメットの選び方には基準にしたい要素も多岐にわたります。
安全かつビジュアル面の美も兼ね備えた乗馬用ヘルメット、その選び方とおすすめの商品を紹介します。
乗馬用ヘルメットは通常のヘルメットとなにが違うの？
頭部を守るという目的ならば、通常のヘルメットでも問題ないのではないか。そんな風に考える方もいるかもしれません。
しかし馬上において美しいヘルメットは、乗馬に特化したものに限ります。
なによりも安全を念頭において、乗馬用のヘルメットを選ぶようにしましょう。
乗馬用ヘルメットの特徴
- �〕酣六�に馬に頭を踏まれる危険があるため、通常のヘルメットに比べると広範囲をカバーできるようになっている。
- ��安全性確保を目的にしっかり頭にフィットさせる必要があるため、サイズ調整が可能になっているものが多い。
- �Ｄ無だ�を考えたものや、インナーが取り外しでき洗濯できるものが多い。
乗馬を始める際には、これらの条件に合った専用のヘルメットを選ぶようにしましょう。
ヘルメット選びに失敗しないために、気を付けたいポイント
乗馬用のヘルメットは、さまざまなタイプが販売されています。
しかし、乗馬用のヘルメットならばなんでもいいというわけではないのです。
まず、ヘルメットと頭の部分がフィットしていなくては安全とはいえません。これを厳守するために、正式な馬術大会では3点、または４点固定式ヘルメットの着用が義務付けられています。
趣味で乗馬を楽しむ場合も、馬の動きによってヘルメットがずれないよう、頭のサイズや形に合わせたタイプを選ぶ必要があります。
また、頭部とヘルメットの本体部分だけではなく、耳周りの紐のラインが耳にしっかりとあてはまっていることも、重要な条件のひとつです。
これらを念頭において、乗馬用のヘルメットの選び方の基本を解説します。
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欧米と比較して乗馬人口が決して多いとはいえない日本では、乗馬用ヘルメットに関する安全規格が存在しません。
そのため、安全性が高いとはいえないヘルメットが安価に販売されていることも少なくありません。
乗馬に伴う怪我を防ぐために、欧米で制定されている安全規格を満たしたヘルメットの使用が望ましいでしょう。
それではヨーロッパやアメリカの乗馬用ヘルメットの安全規格とは、どのようなものなのでしょうか。
■ ヨーロッパの安全規格「CE EN1384-〇〇〇〇」
EU（欧州連合）内で販売される商品の安全性を証明するのが、「CE」と呼ばれるマーキングです。CEのマークがついている製品は、欧州経済地域に加盟している国において自由に流通・販売することが可能となります。
またCEマーキングは認証モジュールによって定型化されており、乗馬用ヘルメットについては「CE EN1384-〇〇〇〇」が安全性の証明となっています。
「〇〇〇〇」の部分には年号が入るため、たとえば「CE EN 1384-2014」よりは「CE EN 1384-2017」のほうが認定が新しいということになります。添付される説明書は、年号が新しいほど規格についての情報も新しいものになります。そのため、できるだけ年号部分の数字が新しいものを選ぶのが望ましいといえます。
「CE EN 1384」の安全認証は1度取得すれば問題ないため、その標記があれば一応の安全基準は満たしていると考えてよいでしょう。
ヨーロッパでは特に、クロスカントリーなどの大自然における乗馬が盛んです。
そのため、落馬の衝撃だけでなく、木の枝などを想定した貫通等にも強い規格となっています。
■ アメリカの安全規格「ASTM 1163-15」
日本で販売されている海外製の乗馬用ヘルメットの主流は、欧州から輸入されたものです。
アメリカ製のタイプは多くありませんが、アメリカの安全規格は米国材料試験協会（ASTM）によって認可されたマークがついています。
「ASTM 1163-15」は、乗馬用ヘルメットの性能と安全性を証明する番号になります。
アメリカは障碍（しょうがい）乗馬が盛んであるため、特に衝撃吸収を重んじた認証制度となっています。
ASTMは抜き打ち検査があることでも知られているので、このマークがある乗馬用ヘルメットならば安全性は高いといえるでしょう。
��長時間の着用でも疲れにくいかどうか
海外から輸入されたヘルメットは安全性が高いというメリットがありますが、西洋人の頭の形に合わせて作られているという欠点があります。
人類学的に見て「コーカソイド」に分類される西洋人は、「モンゴロイド」に属する日本人と比べて頭部が前後に長いという特徴があります。また前から見た場合、頭部の横幅がより狭いのが西洋人です。
このため、ヘルメットによっては長時間かぶっていると締め付けによって頭痛を催す可能性もあるのです。
乗馬用ヘルメットを購入する際には必ず試着し、痛みを感じないか確認するとよいでしょう。
窮屈なヘルメットは頭痛などの不快な症状の原因となりますが、こめかみの長さに合わせて大きめのヘルメットを選ぶと、安全性に問題が生じます。
頭を上下に振ってもズレないこと、ダイヤル式サイズ調整機能やインナーでサイズ調整ができるタイプがベストです。
また長時間の使用に耐えるためには、乗馬用ヘルメットは軽いものがおすすめ。
頭や首への負担を軽減するため、重いと感じるヘルメットは避けるようにしましょう。
■ サイズの測り方
乗馬用ヘルメットのサイズを選ぶ場合、具体的にどのようにサイズを測ればよいのでしょうか。
正しいサイズの測り方
- �“�の上から耳の上を通るようにして、メジャーで頭部1周分の長さを計測する
- ��頭部の横幅が広いと思われる方は、この数字に1~2cmを足した数字を参考にする
自分のサイズを把握することは大切ですが、乗馬用ヘルメットの大きさや形状はメーカーによって異なります。ヘルメットを買い替えたり買い足す場合も、必ず頭部のサイズを再計測し、試用を怠らないようにしましょう。
�Ｄ無だ�や衛生面
優雅に見える乗馬ですが、実はかなりハードな競技です。
特に夏場の乗馬は汗をかきやすいため、熱中症予防は必須です。
競技中に頭部に熱がこもらないよう、乗馬用のヘルメットは通気性が良いものを選びましょう。
汗をかくということは、ヘルメットの汚れも気になります。インナーの取り外しができるタイプを選べば、衛生面も万全です。
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乗馬用ヘルメットの素材には、以下の2種類があります。
それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
■ ベルベット素材
ヨーロッパの王侯貴族を思わせる伝統的な乗馬用ヘルメット、それがベルベット素材のタイプです。ビジュアル的に美しいのがメリットで、傷などが目立ちにくいが色落ち等起こりやすくなります。
■ プラスチック素材
乗馬用ヘルメットの機能性を重視するのならば、プラスチック素材のものがベターです。
お手入れが簡単で、通気性に優れているモデルが多い。
見た目の美しさはベルベット素材のものよりは劣りますが、扱いやすいのが最大の長所です。
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ヘルメットの構造そのものは、2種類に大別されます。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、嗜好や都合に合わせて選ぶようにしましょう。
■ インモールドタイプ
インモールドタイプは、ヘルメットのシェル部分に緩衝材を注入して作られています。いわゆる型に流し込んで成型するヘルメットです。
シェルは、ヘルメットの構造において衝撃を分散させる最も重要なパーツを指します。
インモールドタイプは、シェルとインナーの隙間がないため接着剤を使用する必要がなく、軽量なので、長時間使用しても頭や首への負担が少ないのが特徴です。
緩衝材には発泡スチロールが使用されていますが、衝撃を受けた場合は発砲スチロールをつぶして衝撃を緩和するため、安全性を考慮して買い替えるほうがよいでしょう。
また見た目がチープに見えてしまうという欠点もあります。
■ インジェクションタイプ
インジェクションタイプのヘルメットは、熱・衝撃に強いABS樹脂をシェルとして使用し、衝剤と接着剤で固定し作られたタイプです。
衝撃に強く耐久性にも優れているのがインジェクションタイプのメリットですが、重みがあるのがデメリット。
壊れにくく高級感のあるデザインが多いことが特徴です。
カバロが日本人向けのヘルメットを開発しました！
馬具や乗馬用品の専門店カバロが、日本人の骨格に特化した乗馬用ヘルメットを開発しました。
デザインを担当したのは、過去にグッドデザイン賞の受賞歴もあるプロダクトデザイナー西澤崇道氏。
海外製の乗馬用ヘルメットにありがちなこめかみ部分の狭さや、日本人の頭の丸みにフィットしないなどの問題を解消した、画期的な商品です。
インモールドとインジェクションを折衷して考案されたこのヘルメット、ハイブリッド構造により強度と軽量の双方を実現させました。
それぞれのパーツの金型が異なるため、生産工程での手間がかかり、多少お値段はお高めですが、国内で唯一CE安全基準をクリアしたヘルメットを作るカバロ製だけに、安全性の高さは折り紙つき。
2016年から導入され、より強い衝撃に耐える安全規格CE EN1384-2017に準拠して作られていることも、安全の証といえるでしょう。
カバロオリジナルのヘルメット、LINDY（リンディ）
日本人による日本人のための乗馬用ヘルメットとして開発されたLINDY（リンディ）。
カバロが数年をかけて完成させた商品は、軽量でいながら耐久度も高く、さらに見た目もスタイリッシュ。
老若男女、乗馬の経験の有無にこだわらずにご愛用いただけるヘルメットになっています。
高級感もあるため、乗馬の気分も高揚します。
LINDY（リンディ）
日本人デザイナーによる日本人のためのジャストサイズで被れるオリジナルヘルメットです。
こめかみが当たって痛い、被ると大きなキノコ頭になる、などと言った声を改善するべく、カバロがここ数年かけて型から作りあげました。頭部形状に合うよう設計され、ハイブリッド構造による軽量化と高級感を実現。見た目もスタイリッシュなデザインで、耐久度にもこだわったヘルメットです。
後ろのダイヤル調整でフィット性を高め固定できます。インナーの取り外しが可能なため洗濯、清潔に保てます。
乗馬初心者にはこのヘルメットもおすすめ
乗馬用のヘルメットは、経験年数や熟練度に合わせてさまざまな選択肢があります。
価格やカスタマイズの有無など、好みに合わせて選ぶ要素もあります。
先にご紹介したリンディは、初心者から上級者まで幅広い層におススメのシリーズです。
一方、コストパフォーマンスのよさで初心者向きといえるのが、クアンティナムのライン。
デザインも洗練されているため、乗馬は初めてという方にもぜひ手に取っていただきたいヘルメットです。
その特徴をご紹介します。
FairPlay（フェアプレイ） クアンティナム
3万円以下で購入できるというコストパフォーマンスのよさで、初心者には断トツの人気を誇るFairPlayクアンティナムシリーズ。
丸みを帯びたフォルムがナチュラルで、抜群のフィット感も満足度が高い理由です。
初心者にも使いやすいダイヤル調整方式で、安全な乗馬を楽しんでいただけます。
FairPlay（フェアプレイ） クアンティナム カーボン ヘルメット
FaiePlayクアンティナムシリーズの中でも、シンプルなデザインで好感度大のカーボンヘルメット。
トップに貼られたカーボン調の素材により、より高い衝撃吸収性を実現しました。つば部分にもクッション性があり、安心を実感できるのが初心者には嬉しいところです。
こめかみの部分が長い方にも合わせやすい形状が特徴で、調整部分や耳周りも肌触りが優しい作りになっています。
インナーの取り外しも可能。
FairPlay（フェアプレイ） クアンティナム フロリン
オシャレな初心者に人気のFairPlayクアンティナムフロリン。
トップ部分に光る素材を使い、エレガントなヘルメットに仕上がっています。
額と後頭部に通気口があるため、汗や熱がこもりにくい構造。もちろんインナーの取り外しができるため、衛生面でもメリットありのヘルメットです。
上級者向けの乗馬ヘルメットも
乗馬の上級者ともなると、ヘルメットにもこだわりがあって当然。
そんな上級者には、クリスタルを飾るなどのカスタマイズにも対応してくれるサムシールドが人気です。
オリンピックで活躍する世界的なライダーも愛用しているこのシリーズ、ヨーロッパの女性たちにも愛用者が多いことで知られています。
その特徴を見てみましょう。
Samshield（サムシールド）
乗馬の上級者に相応しい洗練度を誇るSamshieldシリーズ。
小顔に見せる、スタイルがよく見える、日焼けにも対応など、いたれりつくせりの装備で、世界的なライダーたちに愛用されているヘルメットです。
こだわりのカスタマイズも可能であるため、オリンピック選手も競技に使用する逸品です。
乗馬スタイルをさらに美しく見せるさまざまな要素、ぜひご堪能下さい。
Samshield（サムシールド） シャドウマット
見た目は美しく、そして機能性は高く、上級者に相応しい条件を揃えたヘルメットSamshield シャドウマット。
スマートでコンパクトなラインは頭部をきれいに見せてくれる効果があり、インナーシェルには発泡スチロールを使用しているため、衝撃対策も万全です。
通気性のよさ、締め付けのなさなど、快適な乗馬ライフのための工夫が随所に施された仕様で、高名なライダーたちにも愛用されています。
Samshield（サムシールド） シャドウマット ミスシールド
乗馬上級者のなかでもエレガンスを愛する女性たちの支持を得ているのが、こちらのミスシールドです。
もともと細身で美しいデザインのSamshieldシリーズですが、ミスシールドはその中でも小顔に見せるのが特徴。ツバが長いため日よけ効果も高く、欧米の女性たちがこぞって愛用するヘルメットになりました。
もちろん、Samshirldの特徴である衝撃への強さはそのまま完備。衛生面でもいうことなしの構造で、気持ちよく乗馬に集中できます。
これからも安全に乗馬を楽しむために
乗馬中の安全のために、ヘルメットの選択は最重要事項です。また購入後の使用や保管も、大切に丁寧に行うのが基本です。
サイズや状況に合わせて選んだヘルメットは、素材によっても扱い方が異なります。特に使用後にはしっかりとお手入れをして、安全性や衛生面での問題が起らないよう留意しましょう。
また乗馬用のヘルメットの強度には、限度があります。紫外線などの影響にもよりますが、
3〜4年に1回は買い替える必要があるほか、衝撃を受けた場合も強度は著しく低下するため、新たに購入するようにしましょう。
ヘルメットを正しく着用して、安全な乗馬を楽しんでください！
